ケンケレバの花と種
ブログを書き始めてから、3回目の新年。
とはいっても、1年前のちょうどハルマタンの頃を最後に、ブログをほったらかしにしていた。
ブログよりも、優先事項が積みかさなってしまったからで、なんといっても、自己の体調が優先してしまった。
久しぶりに、(本当に久しぶり)イロームとサザンカのところに行って、新年の挨拶をしよう。
今年もよろしく
いた、いた。イロームとサザンカは相変わらず元気そうにしていた。二人の住まいである ”劇場”は、いまだに未完成。建設途中で中断した青空劇場は、四方のレンガ壁がむき出しのまま、2年前と変わらない。
ふたりは、仲良くしていた。
サザンカ:なんだか、村に来てから、ノマド(遊牧民)の月日のようだわ。どれだけの人たちと意気投合したことか。。さあ、やっと人が集まって、今度こそは、一緒にうまくやっていけるかと、思ってると、その人たちは蒸発してしまうのよ。
イローム:あきらめない。とちゅうで舞台から降りてはダメだ。
サザンカ:私が言いたいのは、この辺で整理して、できることを今いる人だけでやったらいいんじゃない? 時間が限られてきて気が気でないわ。できることだけをやっていこうよ。
イローム:君は、すごい心配性だよ。性格なのかなあ、、。役者の修業が足らない。
サザンカ:役者?修業?
イローム:その通り。君は修業中だ。僕は役者の修業を受付けない人間とは、仕事しない。
サザンカ:トホホ、きついこと言うなあ、、。
イローム:人は生まれて、生まれた環境、つまりその社会に生きる。社会生活は、役を演じるそれぞれの役者で成り立つ。社会に役立つ(その反対に社会に害になる)どっちにしろ、そうやって人間社会はできている。人間社会で生まれた人間は劇中の役を演じるのさ。
サザンカ:こっちは具体的な話してるのに、、。若い時とは、もう違う。先を見ながら、近づいてくるものに、そなえて行くのよ。日本は4つの季節があるわ。春夏秋冬があるでしょ、冬が近づくと、冬物の準備するのよ。こたつ出したりね。押入れの衣類の入れ替えしてね。わたし日本で生まれたから、頭の中がそのようになってるのよ。
イローム:怖がることは、悪い助言者である。
サザンカ:それよくイローム言うけど、アフリカのことわざなの?
イローム:フランスの哲学者 Elisabeth Badinter の有名なことば。
”La peur est mauvaise conseiller”
サザンカ:ふーん、、。
イローム:
ヒトはどこから来たか、進化を解いた見聞によると、古代、お猿がいた。ヒトはいなかった時代。森の中の木々のあいだを飛びながら移動するお猿がいたんだ。それでその猿は、ほかの猿たちとは違っていた。つかんだ枝から片腕をはなして、別の枝を掴みながらヒョイヒョイ 自在に動き回っていたそうだ。いいかい、この猿こそが、ヒトの出現につながったんだ。
サザンカ:それがどうしたの? あなたはその猿なの?
イローム:一つのところに閉じこもっていたら酸欠になる。息がつまる。そこでおしまいさ。その猿は未知が知りたかった。好奇心があった。その猿はヒトになった。
サザンカ:またまた。。なによ、けむに巻かれてるみたい。こっちは凡人の頭なんだからね、
わかりにくいよ。でもまあ、それもそうかもね。取り越し苦労はやめとこか。
で、今年の年頭の合言葉は、去年と同じ
がんばりましょ。
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