2022年1月21日(ハルマタンが来た)

日記

 

今年もハルマタンがやってきた。コートジボアールでは12月から2月くらいの乾季の間にやってくる。

「きのうまで何もなかったのにね。朝起きたら、あたりがモヤにおおわれたグレーの世界に一変している。そしてなんか肌が乾いている。

「鏡をのぞくと、イヤに粉ふいたように白っぽくて、さえない顔してる。上腕の裏側は、チリメンの布みたいなヒダヒダで、あらあら、とびっくりする。で、暑い空気と、冷たい空気が混ざり合ったような帯状の大気。肌の毛穴が詰まってしまうようなチクチク感、ハルマタンがやってきたのだ。そして、涼しい。10度くらいはいつもより低い。

でも、まわりのみんなは、涼しいとは言わない。寒いという。涼しいというニュアンスはなく、暑いか寒いかのどちらかなのだ。

『寒い?こんなの大したことないわよ。日本ではね、いまは氷点下0の寒さなのよ。鼻水が出た先から、凍ってしまうのってわかる?』

『キャッ!』

『足の指なんか、しもやけで、なんにも感じなくなるのよ』

『エーッツ!?』

 

 

さて、ラスタマンがまたやってきた。今日持ってきてくれたポマードは、血液の巡りを全般的に

改善するというものらしい。

サザンカが「このところ、足の皮膚が痒くて、困っているんだけれど、、、」と相談したら、これを試してみたらいいと、ピンク色の入れ物をリュックサックから出してきた。

 

 

「ハルマタンで空気が乾燥しているから、そうなってるのかもしれないですね。シャワーの後、塗って試してください。このポマードは、皮膚のいろいろな”問題アリ”を、改善するのですよ」

「僕の足のかかとの角質が岩のようで、いくら軽石で削ってもダメなんだ。時々ハサミで切り取ってしまってる。」とイローム。

「とんでもない!それは絶対ダメです。自分の体に暴力を振るうのはダメです。」

「そうよ、そうよ、ダメ、ダメ!」と皆が口をそろえる。

 

サザンカは、シャワーのあと、ポマードを塗って、マッサージした。

「なんとなくかゆみが治まったような気がした。ラスタマンのポマードは、長年のアレルギーを治してくれるかも、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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