コートジボアールは世界一のココア豆生産国である。チョコレートの原料となるココア豆。豊穣な土に恵まれたヤカセメ村もココア栽培がさかんである。
ココアの木のいかつい肌。ある日遠慮がちに小さな何かが。花なのだ。桜色の愛らしい花がラグビーのボールのような形をしたカボスと呼ばれる実に育って中に豆が入っている。
CARASも畑を作っている。メンバーが手分けして畑仕事している。
カカオ豆を乾かす
カボスを割って、数十個の豆を搔き出し、豆の中の茶色の粉に砂糖をまぶして食すると、チョコレートである。アフリカはこうやってチョコレートの味を知った、と昔の子供、今の大人の話によく出てくる。
これを西欧諸国のチョコレート製造業者が買いに来る。2月14日のヴァレンタインはチョコレートのお祭りと世界中が騒ぐ。日本にいるコートジボアールの友人が憮然として言っていた。フランス製というやつがいっぱいある。でもコートジボアールの土地でできた豆を使ってるくらいの表記してもいいんじゃない?
ヤカセメ村ココア生産者コープ
さて、カカオ生産者は、丹念に乾かした豆をジュート袋に詰めて共同組合に持ち入れる。ここで計量して売る。普通はその場で現金で支払われる。去年の10月にキロ価格が1000CFAとなり、それまで750CFAだった売り価格が改善された。が、それもつかの間、現在2月の時点ではカカオを搬入しても計量もできず売ることができない。なぜか?
コロナ禍のためチョコレート製造業者が活動を縮め、買い渋っているのだという。そんな急に、一文も入らない状況になって生産者は困っている。政府は、こういう時のための保証金を用意してあるはずらしいが、どうなっているのか、、なんの進展もないままで、今後どうなるのか誰も知りえない。
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