現在コートジボアールでは深刻な電気不足に見舞われている。ここ1ヶ月は毎日のようにある時突然停電に襲われる日々が続いていた。電気会社からは、何ら事情が知らされない。トラックがぶつかって、あそこの電柱が倒れたとか、きのうの大嵐でどこそこの電柱が壊れたから修理しているとか、はたまた、となり村では、泥棒が電線にワルサして電気を切ってから入ってくるから、雨の夜は気をつけたほうがいいよ、、、
こんな噂話ばかり。ここではいつもそうなのだから、、待ってればそのうちくるよ、と隣の村長さんの奥さんも平然としている。水もなし、電気もなしで、まいっているのは私くらいなのか、やきもきしていたのだった。
ところが、昨日あたりから新聞がこぞって書き始めた。
『コートジボアール、深刻な電気不足、2ヶ月の節電計画』(le Point, 5月9日付)
『コートジボアールの深刻な電気不足、節電計画をエネルギー省が正式に発表。企業に大きな痛手。、コートジボアールのおよそ180の企業は200メガワットの電力不足を埋めるための節電計画を受け入れなくてはならない』(jeunneafrique.com, 5月8日付)
節電プランは、毎日6時間の停電、時間帯は朝、昼、夜間の3部建てで、ローテーションを組むらしい。2ヶ月間続くのだそうだ。
この深刻な事態の原因は、
- コロナ禍のせいで、数カ所の発電所設置計画が遅れている。
- 乾期が長引いて雨量が少ない。
- 異常な暑さで、電気消費量が増加したことによる。
とのことである。
わたしは、さっそく次の日から、節電の時間に合わせて、身構えていた。なんのことはない。その時間になっても、電気はついている。次の日も、その次の日も、、、。普段よりも電気が多くなった感さえある。
そのうち、政府の節電プランとやらは、自然に消えていったのか、なんの現状報告もなかった。
多分、思うに大きな工場地帯の話だったのだろう、一般住民の生活レベルに、あまり関係なかったようだった。それならそれで、ちゃんと知らせてくれればいいのに。
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