その後コートジボアールのコロナ感染状況は、累積感染者数:46,114, 回復した人:45,582 死亡:286 となっている。(2021年5月3日現在)今年初めから3月のピークを経て4月に入って減少している。近隣諸国を見てみると直近2週間(4月19日ー5月2日)の感染者数がコートジボアール554、 東となりのガーナ892、北となりのブルキナファソ190、マリ845、 リベリア57、ナイジェリア920、カメルーン7,441, ケニア8,769。(統計は JHU CSSE COVID-19 Data による)
アビジャンでも、ワクチン接種が始まっている。
『コートジボアールでは、2ヶ月前から アストラゼネカの予防接種が始まっている。しかしワクチンセンターへ赴く庶民は少ない。人々の間でワクチンへの不信感が根強い。それはヨーロッパで起こった副反応の事例や、フェイク情報などが様々に飛び交っているのが原因だろう。政府は504,000 のアストラゼネカ製ワクチン、続いて50,000のインド製ワクチンを調達した。こぞってワクチン接種をと呼びかけている』(2021年4月27付、france24)
先日は、フランスでワクチンセンターでの失態があったと報告された。ファイザーのワクチンを打つはずが、職員が誤って整理食塩水を140人に打ったというもの。翌日、ことに気づいたセンターが急遽140人に連絡取り、新たな予約を取り直したそうだ。生理食塩水は無害で大事に至らず良かったとはいえ、あまりにもお粗末な、、、。というニュース。
また、コートジボアール国営テレビ番組で、コートジボアール在住のOMS(世界保健機構)駐在員が、ワクチンキャンペーンのため、自分自身がワクチンを実際に打っている場面を撮影して放映した。ところが、見ていた視聴者が、「あれ?この針、OMS駐在員の腕に刺さっていない!」と気づいたという。このニュースはインターネットで流された。
さまざまな雑音の入り混じったコロナに関する状況、残念なことに、穿った憶測が生まれてきてしまう。
ヒューマニティーをかかげ、ワクチンを後進国のアフリカにタダでオファーし、実はアフリカの眠れる豊かな資源を狙っている、、などというのは「ねじくれた憶測」かもしれない。でも、だいたいのアフリカの庶民は口にはしないが、そんな風に感じている。
ワクチンとは、そもそも人の命を守るため? いえいえ、行き着くところは、結局ビジネスの格好の商品になる。
全てがビジネス、競争、競争の今の世の中。これもあれもと、社会が振り回され、前進、発展、go to go to ばかりに急ぎすぎで、めまいが起こりそう。
毎日のように、人々のスマフォンには役所からのSMSメッセージで、『コロナは終わっていません。感染防止のためマスク着用、社会的距離を保ち、手洗いを心がけましょう』が送られてくるが、村では誰もマスクをしていないし、ぎゅうぎゅう詰めの乗り合いバス、コントロールもなく、人々は大声でしゃべり、40度を超える毎日、その日ぐらしの悩みをそれぞれかかえ、汗をかいて、行き来している。
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