年があけて2021年。ヤカセメ村で2度目のお正月。おめでとう。ところが、これまでとは似ても似つかぬ新年。世界中で猛威を振るうコロナで粛清の日々を過ごし、人と人が普通に会うこともできない、異常な状況の中でむかえた新年。世界中の心配なニュースが刻々と入ってくる、日本の家族や友達ととりあえずSNSでつながりながら、でも私はこんな遠いところにいる。だれがこんなこと想像できたでしょう。世界は、なんということになったのでしょう。
写真:パパイヤとカッサバの背後から朝日が登る
世界中がコロナ禍の真っ最中なのに、この村では、年末年始はお祭り気分だった。元旦の夜のメイン通り。人、人であふれ、デイスコから、耳をつん裂く音楽がなりっぱなし。たぶん、きのうまでそのあたりの道端でテコテコ、コッケコーと鳴いていたニワトリたちが、みちばた食堂のおかみさんたちの手にかかり、炭火にかざした網や鍋の中に収まったのだろう、おいしそうな匂いが立ち込めている。通りいっぱいにたむろする若い子たちは、みんな揺れ揺れに酔っ払っている。筋向こうではアビジャンから、かせぎにやってきたという写真やが、背景画を貼ってさつえいスタジオを構えている。じゅんばん待つ行列のこの子たちは、ぴっちり細身のジーパンにTーシャツ姿でめかして通りを埋め、車が前に進めない。車中から写真をと、のんきに考えていたけれど、スマフォン出すのを控えた。
日本のお正月。朝起きたら山茶花(サザンカ)の垣根の上に雪が積もっていた元旦の朝。ふと、日本の縁日を思い出していた。お正月に行った京都の東寺の”はじめ大師”。
ふるさと:バラフォンと うた(Maitre Ada)ピアノと うた(Kazu)
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